SpintoshOSにバックドア内蔵の疑い。大手セキュリティ企業が警告。


合衆国のセキュリティ企業ドゥームズデイ・アンチウィルス社はスピリックス連邦の企業Spiho社の基本ソフトSpintoshに、バックドアが仕掛けられている疑いがあると警告した。
これは定期アップデートの際に外部からコードを実行することで、情報を取得したりリモートで管理者権限を奪うことができるというもの。
これにより、ユーザーのクレジット情報や企業情報などがSpiho社及びスピリックス連邦当局に流出している疑いがあるとのこと。
同社はSpintoshOSのユーザーに対し「ICE_OSなどのよりセキュアなOSに乗り換えるべき」であると声明を発した。

銃器メーカー・スフォルツァンド社、合衆国に本社移転


フェローチェ国の敗戦と戦後の混乱を受けて、同国の大手銃器メーカーであるスフォルツァンド社は、合衆国アンザス州にある同社支社に本社機能を移転させることを決定した。
同社はSilverStorm社との熾烈なシェア争いで有名であり、合衆国の銃市場や兵器産業に大きな影響を及ぼすと予測される。

合衆国、イスアード王国に対し制裁空爆を宣言

イスアード王国による世界貿易機関での架空取引問題は、被害国であるラージマーヤによる抗議、合衆国による釈明勧告などの外交的努力が成されたがいまだ解決せず、イスアード王国は黙殺することを選択した。
この事態を受け、合衆国政府はリタエル合弊・ラージマーヤ外交官殺害・昇陽帝国外交官不当逮捕など様々な問題を抱え、強気な姿勢を崩さないイスアード王国に対し、制裁空爆を行うと声明を発表した。
政府筋によると「世界貿易機関は資源のないフェイルディラシア諸国が資源を購入するための必須インフラ。水道が壊れた家には住めない」とのコメント。
ただ、海外派兵はウィルバーの伝統たるモンロー主義(フェイルディラシア以外への非干渉主義)から反する決断であり、「貴方の息子さんを戦場には送りません」のスローガンで当選したライノール・ハワード大統領はマスコミや支持母体への釈明に追われている。
ニューオルタルズシティとオーラムD.Aでの世論調査によると、今回の制裁空爆への支持は5割程度で、高所得者層になるほど支持率は低下している。

インガノック航空式典にてF3新型戦闘機発表


フェイルディラシア三極会議開催時から秘密裏に行われていた次世代軍用機の共同開発が実を結び、ウィルバー独立220周年を記念するインガノック航空式典にて、発表された。
式典にはライノール・ハワード大統領を初めとしてレイリル、クラトニアの貴賓も出席。
大統領はF3諸国の緊密な協力を高く評価した上で、「国際秩序が軋みをあげているこの情勢で、この戦闘機の完成はフェイルディラシアだけでなく、平和と安定を利益とするすべての経済主体に於いて利益をもたらすだろう」と発言した。

AFF-7 "Nightmare"
形式:AFF-7
全長:15.47m 全幅:11.48m 全高:5.24m
乗員:2名(単座型も生産されている)

AFF-7(Advanced Faildirasia Fighter)はフェイルディラシア技術協約の加盟国(合同王国、ウィルバー合衆国、クラトニア共和国)の三ヶ国が共同開発した戦闘機。ペットネームは「ナイトメア(Nightmare)」。

AFF計画に基づき開発されたフェイルディラシア諸国の次世代主力戦闘機。空中戦闘能力と対地攻撃能力の両方を1機種でカバーできるマルチロール機(万能機)として開発された。

基本的には安定した万能機であったウィルバー合衆国のWF-4の発展型と言える機体で、合同王国の王立空軍局が機体設計から完全に再設計・最適化した。新技術の導入は必要最低限に抑えられているが、その分実用機としての信頼性・完成度の面で勝っており、従来のWFシリーズを凌駕する性能を持つに至っている。

合同王国王立空軍局が設計したクロースカップルド・デルタ翼は、コンピュータに常時制御され操縦者の命令に従い安全な飛行姿勢が維持できるよう最適化された。超音速飛行時だけでなく低速時でも安定性が確保されている。
アビオニクス(通信機器、航法システム、自動操縦装置、飛行管理システム等の電子機器)にはWFシリーズと同様にICE_OSが搭載され、人工衛星からの気象・座標データを処理する能力に長ける。
中型の機体にクラトニア共和国製のモルトコートEJ200という好燃費エンジンを二機備え、長大な航続距離(3100km)を持ち合わせている。

ブラック・ピジョン号事件

WBC総合ニュース速報】

1月4日、ウィルバー船籍の北カイバー航路の大型客船ブラック・ピジョン号が、
フェローチェの潜水艦によって無警告のままに撃沈された。
ブラック・ピジョン号はスピリックス側に向けた軍需品を積んでいた。
この事件により、船員・乗客1,957人のうち1,192人が水死した。

フェローチェは経済封鎖を目的とした無制限潜水艦作戦を採用した。
国内世論はフェローチェへの懲罰を求める声が高まり、最強硬派の下院議員ジェームズ・ブラッドン氏は「これ以上の合衆国人の犠牲者がでれば参戦も視野に入れる。一人でも、一ドルでもだ」と発言した。
合衆国金融市場に於けるカイバー関連株は恐慌状態となり、特に形勢不利なフェローチェ株、通称被害を受けたエンスランド株は損失が著しい。

血の入った紅茶

「アンゼロット、愛しています」
「何ですか。藪から棒に。……どちらかと言えば私は、貴女のことが嫌いです」
「はい、知っています。ですが、私のこの思いも理解して頂けていると、信じたいのですが?」
「……勝手にしてください」
「はい、勝手に信じますね」
「貴方は悪魔でしょう? 愛を語るのは救世主のお仕事のはずでは?」
「例え薄汚い最低の悪魔でも、人を愛することくらいはできます」


「……だから。少しは美味しそうに飲んでください」
「我慢してください」

偽りの平和

「平和だ」
「良いことです。GDPもF3諸国で3位を独占しております」
「うむ。気がかりは尚海協力機構との関係だが、武力衝突の可能性はまだ考えなくともよかろう」
「今のうちに各国から資源を買いあさりましょう。経常利益は3000億Phel/ターンを越え、また既に食料備蓄はカンストしております。ウラン、石油、鉱石、鉄鋼……これらもできるだけ集めなければ」
「有事の際、特に長期戦となれば備蓄資源の有無が決め手になることも考えられます。諸国が惰眠を貪っている間に差をつけましょう」
「例の計画は進んでいるか?」
「同位元素分離理論の研究は完了しました。実験炉の建設に取りかかっています」
「Good。合衆国に栄光あれ」
「栄光あれ」