『リリスの道パンフレット』が配布。反響に。

今月20日、ニューオルタルスシティー及びヌーベルマファミアなどの複数の都市にて、リリスの道の信者が着飾ってパンフレットを配るという異例の行事を行った。
パンフレットは若年層に瞬く間に浸透し、どの都市でもすぐに品切れとなった模様で、この秘密宗教団体への関心の高さが浮き彫りになった。合衆国内務長官及びサルバトーレ最長老会派は揃ってカルトの伸張に警鐘を鳴らし、今後も監視を継続すると宣言した。
パンフレットの内容はweb上でpdfでも配布されている。

はじめに

リリスの道(Path of Ecstacy)はカイバー・パロンシュレイヒをベースに、アレイスター、リルバーンの民間信仰のエッセンスを統合した教義を信仰している団体です。
リリスの道は女性たちを様々な抑圧から解放し、真の知識・美・歓喜に導くことを目的としています。
この世は不完全で不平等な世界です。それが故に、女性は様々な苦しみや抑圧、謂われ無き差別を強いられています。
しかし抑圧を越えて、本当の幸福、楽園に至るための訓え・実践法がリリスの道にはあるのです。


リリスの道は三つの柱を教義としています。
(1)神秘学の実践
(2)女性同士の友愛
(3)秘密の共有
という三つです。教えに説かれている世界観を実際に体験し、その真実と神秘、喜びと愛を共有することによって楽園に至ることが出来ます。
そしてその為の修行体系や指導者、イニシエーションが存在している。
それがリリスの道です。

教義

リリスの道の教義である「三つの柱」について、もう少し詳しくご紹介します。

(1)神秘学の実践
リリスの道では、世界の真の姿を知るために神秘学の勉強を行います。
世界を知ることは、すなわち自分自身を知ることになるからです。
女性の心の奥底には、"蛇"と呼ばれるものが潜んでいます。
"蛇"は、強い自分であり理想の自分です。普段は抑圧された弱い自分の心の奥底に眠っているのです。
リリスの道の信徒は"蛇"の存在を自覚し、育て、声を聞くことで、弱い自分を脱ぎ捨て、生まれ変わることができます。
リリスの道のシンボルは、『蛇と薔薇が絡みついた十字架』です。


(2)女性同士の友愛
リリスの道では、現世での貧富や身分に関わらず、信徒は皆仲の良い家族のように過ごすことができます。信徒はお互いを姉、妹と呼び合い、また指導者は姫と呼ばれます。


(3)秘密の共有
リリスの道は、教団や神秘学の世界を衆目に曝すことを良しとしません。
女性はか弱き、儚き存在であり、また魔術には秘密が必須であるからです。
信徒は信仰を告白することはできますが、自分以外の信徒を公表することは禁じられています。
また入信資格は非常に厳しい基準が設けられており、入信希望は受け付けておらず、入信は推薦と勧誘によって為されます。

世界との交流

リリスの道は国ごとに支部が設けられており、緩やかな連帯で互いに協力しています。
総本山とされていたのはリルバーン帝国の古都マファミアですが、帝国の混乱により本部は失われてしまいました。
リリスの道はリルバーン帝国のほか、ヴァリニール、帝政ヤード、クラトニア、モリヴァニア、スピリックスなどに支部があります。
また、リルバーン帝国のフローラ・クローリス皇帝陛下は黄金の姫と呼ばれるリリスの姫君であり、帝国の発展と女性の保護に尽力されました。